かつて源頼朝が松の下でまどろんだという間眠(まどろみ)神社

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街メモ

「間眠(まどろみ)神社」基本情報

神社名:間眠(まどろみ)神社
鎮座地:三島市東本町2-11-35
問い合わせ:055-971-5000(三島市観光協会)
御祭神:豊宇気毘売命(とようけびめのみこと)
御神徳:穀物・食物を司る神
創建:治承(じしょう)年代(1180年ころ)
駐車場:なし
アクセス:JR三島駅から徒歩20分  伊豆箱根鉄道駿豆線 三島二日町駅から徒歩10分
トイレ:なし
売店:なし
自動販売機:あり(間眠公園内)
公式ホームページ(三島市役所):https://www.city.mishima.shizuoka.jp/ipn030100.html


三島市東本町の旧下田街道沿いにある間眠神社。間眠と書いて、「まどろみ」と読むめずらしい名がついたこの神社は、かの源頼朝にゆかりのある場所として知られています。

それは治承(じしょう)年代(1180年ころ)、源頼朝は源氏再興100日祈願のために三嶋大社へと参拝した帰り道のことでした。
道ばたの祠(ほこら)の松の下で疲れを取ろうと考えたのでしょうか、しばしうとうとと仮眠をとったのがこの間眠神社の名前の由来だと言われています。


間眠神社縁起

間眠神社の由来が記されています。「三島大明神に百日の丑刻祈願の途上、路傍の祠の松の大樹の下にしばし仮眠の夢を追われたと伝えられている。」

りっぱな注連縄(しめなわ)

この間眠神社、かつては韮山町長崎区にあったお稲荷さんが、洪水によって現在の場所まで流れついたためにできたものだそうです。県内でも有数の大きな注連縄(しめなわ)は、現在でも韮山長崎の地から大注連縄(おおしめなわ)が毎年8月1日の例祭に欠かさず奉納されています。その縄は長さ2~3m重さ80キログラム。


あざやかな鳥居

間眠神社に入って右手にある朱色の鳥居。

手水舎

間眠神社に入って左手にある水舎。


社殿

社殿が建造後百年を経過したさい、関東・伊豆の大震災に遭い損傷腐朽したため、社殿の改築がおこなわれたそうです。その用材として伊勢神宮および三嶋大社の神木の払い下げを要請するなどし、昭和四十年遂に社殿改築の大業を成就したとのこと。社殿の総坪数は十四坪ほどだそうです。

境内に立ち並ぶ木々

源頼朝が木陰でまどろんだとされる松の木は残念ながら今は残っていないそうですが、境内にはたくさんの木が悠々と茂っていました。


神社とつながっている間眠公園

間眠神社の社殿の右手には、間眠公園があります。

住宅街のなかにあり、とても静かで落ち着ける公園です。ベンチや遊具などが一通り揃っており、散歩の途中に一休みするのにぴったりな場所です。

風情ある空間

木陰でゆっくりと流れる時間を楽しみたいです


レトロっぽい遊具

パパやママが子供の頃遊んだような(?)少しレトロ感のあるすべり台。

3種類の高さの鉄棒もあります。ブランコは、手すりや足乗せがついたタイプで小さなお子さんでも楽しめそうです。

三島市のこの辺りで遊具のある公園は貴重です。

公園の隣は防災センター

間眠公園の向かい側には、三島市東地区のコミュニティ防災センターがあります。


間眠神社は、かつて源頼朝が松の木の下でうたた寝をしたという、少しほっこりするような伝説が残る場所です。静かな住宅街の路地にあるため、徒歩や自転車でゆったりと訪れるのがおすすめです。また、このエリアの周辺には大小さまざまな神社が点在しているので、時間をかけてお寺めぐりをするのも楽しいかもしれません。

三島みどり