空を自分のものにする!海と富士山が見える奏でる家

FIXの窓からは富士山がきれいに見える

先人の知恵

現居住地:富士市 ← 前居住地:富士市

現構造:軽量鉄骨造 ← 前構造:RC造

現居住地タイプ:一戸建

前居住地タイプ:賃貸アパート

築年数:築1年

施工会社:ハウスメーカー

構造:軽量鉄骨造2階建

出会い:先輩社員の紹介



以前住んでいたアパートは前に遮るものがなく、部屋から海がきれいに見え清々と暮らしていた。そのイメージを強く持ち「空・海・富士山」を自分のものにするというコンセプトのもと、今回の家づくりをされた方の家記物語です。ご入居後1年が経ち、その当時を振り返りながら、建物の住み心地やどのような住まい方をされているか取材させていただきました。

土地選びの最終決断が大英断だった

2018年5月 東京の先輩社員の紹介がきっかけで、どの号地を選ぼうかという段階で初めてお会いしました。

土地選びと家づくりのコンセプトは明確!部屋から駿河湾が見えるかどうか・・・その1点でした。しかし、その1点の強いこだわりに最後の最後まで、不安と期待と現実の葛藤を抱き、慎重に考え、考えた上での土地選びとなりました。

駿河湾に向かって南ひな壇になっている分譲地、上に行けば行くほど見下ろすことができる・・・ということで、その時は電柱の位置や宅地から見える景色から号地を選択できました。土地契約も無事に終わり、間取りの打ち合わせも順調に進んでいきました。

ところが・・・だいたい着工日もみえてきたという時でした・・・

南側に建築される建物の屋根によっては海の眺望に影響があるのではないか、海が見えないのではないか・・・何回も現地に足を運び、自分の車の上に乗って眺望を確かめたり、残土の山の上に立ち見たり・・・。いろいろな角度から海の眺望を想像したそうです。すでに契約した土地では(どのような建物が建築されるかわからない)海の眺望が手に入らない可能性が高い・・・建築される建物の影響を想定できない・・・この土地で建築したら後悔するかも?ご主人はモヤモヤが頂点に達し、工事着工が迫ってきたとき・・・号地変更の相談を受けました。

とにかくモヤモヤを取り除くために、現地で海の眺望を一緒に確認することを提案。2階の生活目線の高さまでカメラをのばし動画を撮ったり写真を撮ったり、検証しました。周辺環境を想像しながら海の見えるイメージをつくっていきました。「想定できないことを考えても仕方がない!現状で周辺環境の変化が少ない、眺望への影響が少ないと想定ができる場所を選ぶ!」眺望を確認できたことでご主人様の「思い・考え」は決まったそうです。建設する号地の変更です。既に土地の売買契約も済んでおり、土地決済日も着工も近づいていた中での決断ですから大変な労力だったと思います。金額が多少高くなっても、どうなっても眺望を確保したい!建築場所を変えたいと!大英断です。ご主人様と一緒になって売主と交渉し、何とか建設地を変えることができました。「その時・・・」はお互い大変な思いだったですが、点検や訪問の度、いつもこの話題になり「土地を変えたことが成功だった!画像で見た以上に、想定以上に見えて良かった!」という話になります。「土地変更の大英断」。ご入居後、1年経った今でも良い思い出となっています。


近隣を気にせずピアノを弾く 音楽・映画を楽しむ奏でるリビング(防音室)

2階の一番良い場所(リビング)にグランドピアノが置かれている。リビングが防音室となっている為、夜でもピアノを弾くことが可能になった。会社から帰ってきて好きな音楽を目一杯楽しめる部屋が欲しかったそうです。防音室の特徴でもあるサッシが2重になっている点が部屋からの眺望を崩さないように2重になったクレセントや縦の桟が眺望を邪魔しないようにデザインしたという設計士。壁もドアも厚い!部屋からは海が見える。ご主人、お気に入りの部屋です。


第3の夢 おとなの遊び場が心地よい

当初はビルトインガレージを考えていた。車の所有台数、利用方法から屋外ガレージを造ることになりました。日常からDIYや車の整備をするというご主人。お父様が冬に来られガレージで作業して寒かった時もエアコンが大活躍。全体が暖かくなったり冷えたりするわけではないがエアコンの下で作業できる心地よさがあるという。給湯器の位置が近かったのですぐお湯がでることもよかったそうです。

建物のプランニングの段階からガレージを計画。設計士と裏玄関(裏動線)をつくるべく、外構業者さんと3者が協力してコミュニケーションとれた点が良かったとご主人。裏玄関の位置、ガレージの出入り口、ガレージの柱の数、桝の位置、ガレージと建物の間の屋根、電気配線、給湯設備、エアコン等細かい打ち合わせをしていただきました。雨の日は100%、荷物の多いときも裏動線を使って建物に入るそうです。


今後に活かす一問一答

採用してよかった設備、使ってはじめてわかった事など教えてください。

・【センサー付きダウンライト】を採用、消し忘れがなくなり良かった。トイレに設置はどうだろうか・・・?途中で消えてしまうこともあり・・・笑。タイマーが2段階設定されていて、1分と3分。廊下は1分、トイレだけ3分で設定しました。

・北側の廊下を明るくしたいと階段室に大きいFIX窓とトップライトを採用。FIX窓からは富士山も見え気持ちが良いがよくて満足しています。透明ガラスにしたところ、夜丸見えになってしまうことから入居後、ブラインドを購入し工事監督がつけてくれました。

・【シャワーブース】は清掃が楽。お風呂の清掃が面倒ということでシャワーブースも設置しました。冬場はスペースが小さいのですぐ温まるし、湿気をふき取る面積も小さく浴槽もないので清掃が楽とのことです。

・【男性用小便器】も楽チン!汚しにくいし、内周は1日数回流してくれるので、外周はふくだけ。お手入れが楽チン。どこまで汚れに耐えられるか10か月間放置、実験してみたそうです。流水があたりにくい場所も汚れる場所もわかり、3か月くらいまでは我慢できるそうです。

・玄関を南の中央にもってきた。玄関が中央だから動線が少なくなった。寝室はすべて角部屋となり明るい玄関と明るい居室。各居室のプライバシーにも効果的と、玄関の位置も良かったそうです。

・不満はないが、唯一あげれば、「収納がもう少し欲しかった、あっても良かった」そうです。

・【シューズクローク】はおすすめ。玄関が汚れない。煩雑にならない。「常にきれい。きれいとは物を置かないということかな」と悟ったとおっしゃっていました。確かにいつお邪魔してもきれいな玄関ですね(営業)。

・設備を決めるときは【ショールーム】を家族で見学がおすすめ。街なかのモデルルームを見たり、ショールームを見学することでイメージをつかめたそうです。

・外出時はしめっきりで密閉されているせいで帰宅すると2階が暑い。窓を開け喚起すると風通しがよく気持ちが良い。【断熱性能】が良いのでエアコンがよく効いて寒いくらい。冷えすぎてしまうのでドアを開けっぱなしにしているそうです。

・窓を閉めるとほとんど外の音は聞こえない。雨が降り出しても気づかないそうです。

・前の賃貸の家が本当に心地良かった。家づくりの軸ができていたおかげで希望通りの家づくりができた。

・奥様の心地よい場所は【自分の部屋】だそうです!


まとめ

・家づくりでの途中で悩んだ事、答えが出にくい事はやり遂げるほうが良いかもしれない(土地の変更や眺望の確保)。

・自分の中で明確なものを持つことが大事(ガレージや防音室の使い方)

・任せるところは任せる、そこに時間は使わない(プロの領分はプロに任せる)

最初の出会いから2年以上が経ち、新しい土地、新しい建物で新生活をはじめられています。新居で楽しく有意義に生活していただいている姿をみれてうれしい限りです。人それぞれ十人十色の家づくり。今回もいろいろ勉強させていただきました。なお、この発言は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。スタンスや使用感も千差万別、個人差があります。ご理解の上、今後の土地選定、家づくりの参考にしていただければと思います。