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街メモ |
「重要文化財 江川邸」基本情報
雄大な富士を望む韮山の地では、多くの歴史がこの場所から生みだされてきました。
850年の長きにわたり韮山とともに歴史を刻んでいる江川家は、42代・900年続く大和源氏の末裔で、江戸時代には旗本として11代273年間、天領伊豆の代官を務めました。
歴代の代官はいずれも治安維持と民政に意を注ぎ、百姓一揆は一度も起きたことがないといいます。
今回は、国の重要文化財に指定されている「江川邸」周辺を散策してみました。
時を経ても変わらずそこに息づいている風景に、タイムスリップしたような感覚を覚えます。
重要文化財 江川家住宅
江川邸の中でも一番の見どころは、江川家住宅です。
1958年(昭和33年)、江川邸の主屋が国の重要文化財に指定され、1993年(平成5年)に書院、仏間、蔵、門、塀、神社が追加指定され、大規模修理が行われました。
韮山駅
伊豆箱根鉄道・韮山駅から散策をスタート。
駅舎は昔ながらの面影を残していて、懐かしい匂いがします。
通学時間帯を除いては、駅員さん不在です。
現地へのアクセス方法はさまざまですが、韮山駅からは平坦な道なので、ウォーキングを楽しむ気分で苦も無く歩けました。
韮山高等学校前 案内版
案内板に沿って歩きます。
道なりにまっすぐ20分ほど歩いていくと右手に韮山高校があり、案内の標識が見えてきます。
歴史ガイドの会
標識に従ってさらに5分ほど歩くと、江川邸駐車場敷地内の「伊豆歴史ガイド事務所」の建物が見えてきます。
こちらでは歴史の研究サークルによるボランティアガイドをお願いできます。
時間:土・日・祭日 9:30~15:30頃まで(予約不要)
お手洗いもこちらにあります。
担庵公思索の道
江川邸の入り口は駐車場から「担庵公思索の道」に沿って歩くと、少し先にあります。
この道は「韮山反射炉」へと続いています。(徒歩約40分)
江川邸 入り口
江川邸入り口。こちらで入館料を支払って入場してください。
江川邸 敷地内
江川邸内の見学を終えると、趣ある庭園に出ます。
江川邸 裏門
敷地を出ると、趣ある江川邸の裏門が見られます。
駐車場が目の前ですが、こちらからは入館できませんのでご注意ください。
駐車場からは富士山も見えます。
江川文庫
駐車場の奥には「江川文庫」があります。
国指定重要文化財「江川家住宅」、国指定史跡「韮山役所跡」その他、所有する歴史的文化的価値のある資産や史料等の維持管理、公開、貸出等を行っています。
本立寺
ふたたび「担庵公思索の道」へと戻り、江川家の菩提寺である「本立寺」まで散策してみます。
10分ほどで到着しました。
本立寺 散策
山に囲まれた民家や畑の横を通って帰ります。
おそらく、昔と変わらない風景なのでしょう。ほっと心が癒されました。
富士山の眺めが素晴らしかったです。
バスなどの公共機関を利用する場合、あまり本数がなかったりするので、時間を確認して計画すると良いと思います。
江川邸や本立寺のまわりは田舎の里山の風景そのもので、懐かしい感じがし、歴史を散策するにはもってこいの環境だと思います。
江川邸近くのお店と、韮山高等学校近くにお弁当やさん、パンやさんがあるだけで、駅にも喫茶店が1軒あるのみなので、車でないと食事に困るかもしれません。車があれば、コンビニやスーパーに5分ほどで行かれます。
時間が許せば、世界遺産韮山反射炉とセットで訪れると良いと思います。
次回は、反射炉も紹介してみたいです。
柴田寿子
街メモ掲載日:2020/01/23
街メモ修正日: